
「音楽映画」とは、ビデオカメラで撮影した映像に映った内容をテキスト化し、そのテキストをパフォーマーが発声することによって音楽を成立させる、音・言葉・映像のための新しいパフォーマンス形態です。
従来、映画音楽といったら映像に映っている人物の感情を音で表現したり、映像の情景を音楽によって表すことで、映像に新たな意味をもたせたり、映像の演出の一部として場を盛り上げたりなどの効果を持っているとされていますが、「音楽映画」では、映像をシーケンスとしてとらえ、映像に映っている風景や被写体の色々を言葉で声に出して実況します。一つのフレームに映っている様々な被写体のもっている様々な時間軸は、紙にはなかなか書き表せないような複雑な楽譜としての機能を持っているのです。
「音楽映画」はこのように映像のもつ楽譜のような機能に注目し、世界をシーケンスとしてとらえ、カメラによって切り取られた映像を言葉でリアライゼーションする音楽なのです。
私はこの「音楽映画」プロジェクトによって、人々が持つヴィジュアルとサウンドの関係を捉えるある"感覚"に侵入しようと企んでおり、これまであたりまえの様に我々が見せられ聴かされていた映像と音楽の常識を根底から見直す問題作だと考えています。

抜き出された単語をある程度秩序立てて演奏者(声を出す人)で分担する。
固定している動かないものは、一定のテンポで声に出す。
動いているものはその動きに発声するタイミングを合わせる。
演奏者にとって目立つものは大きな声で発声し、目立たないものは小さい声で発声する。
などなど
以上の作業を急な坂スタジオで行われるワークショップで参加者との共同作業をもとに行われます。