安野太郎
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P2PFTPプロジェクト

taro (2008年12月 3日 05:12) | コメント(0)

http://taro.poino.net/p2pftp.html

このプロジェクトは、チベットへの祈りを音楽によって繋げるというプロジェクトと解説されているのだが、
現代社会、とりわけテクノロジーと深く関係したプロジェクトでもあるわけです。若干過去形になってますが、これは今でも続いているつもりです。

まず、録音ならでわの音楽がここでは展開されています。一体どこが録音ならでわの音楽かというと、P2PFTPプロジェクトでは、参加者全員はそれぞれ別の場所で別の時間に自分のパートを録音します。参加者それぞれが別の場所で別の時間で一つのアンサンブルを成り立たせようとするには、レコーディングを介さなければあり得ません。そしてそれは電子メールによって一カ所に集められ、その録音が重ねられる。これらがこのプロジェクトで提示される音楽が録音ならでわ、現代社会ならでわである所以なのです。アンサンブルという言葉の従来の意味は同じ場所で同じ時間という性質が伴います。だから、このプロジェクトで行われるアンサンブルの様な行為には名前が無いです。名付けるならレコーディングアンサンブルでしょうが、他に良い名付けもあり得るかも知れません。

一体それは何を意味するのか考えるとなかなか深くなると思うので、今日はこれまで。


そして、このプロジェクトの亜流がyoutubeのオフィシャルプロジェクトとして立ち上がっています。
http://jp.youtube.com/user/symphonyjp
やっと気付いたね。どうなるかかなり期待して注目しています。

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