音楽映画2008年度プロジェクト@山手ゲーテ座の公演が終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
音楽映画、着実に発展していってます。
少しづつ進みます。
コンサートの演目が始まる前に、10分間のCMが入る等、大したアイデアではないのですが、
初の試みもありました。映画のシステムをパクりました。
次は来週の川崎市市民ミュージアムで方法マシンの『サーチエンジン』で、2008年度を締めくくり、春を迎えます。
音楽映画2008年度プロジェクト@山手ゲーテ座の公演が終了しました。
たくさんのご来場ありがとうございました。
音楽映画、着実に発展していってます。
少しづつ進みます。
コンサートの演目が始まる前に、10分間のCMが入る等、大したアイデアではないのですが、
初の試みもありました。映画のシステムをパクりました。
次は来週の川崎市市民ミュージアムで方法マシンの『サーチエンジン』で、2008年度を締めくくり、春を迎えます。
昨日は、『おっとり舎』という、北千住に住む若者達のグループが運営する。
泣けるアートスペースに行ってイベントを体験。
舍の佇まいから、そこで行われてる活動から何から色々と泣ける感じで、荒川でたそがれたくなる感じで、とても素敵でした。
ここにはサトコさんとタイフーンさんが似合う感じなので、今度連れて行きたい。
今日は、早川貴泰作のアニメーション『塵芥集』のサウンドトラックをレコーディングした。
演奏はチャンチキトルネードなどで活躍する、江川良子さん。
ソプラノ、アルト、テナー、バリトンの全ての楽器をオーバーダブでやってもらいました。あんな細いからだでなんとまぁ。タフな演奏家なんだ。
脱帽。みんな彼女の集中力に驚愕。
からだ的に難しい曲やらせてしまってすみません。なんか演奏者を機械だと思ってしまうフシがあるんだな俺は。方法マシン代表なわけだし。 そんなもんだね。
昼の朝の11時から21時近くまで缶詰になって録音してました。
なかなかのできなので、いつしかお披露目したいです。アニメは、4Kアニメといって、ハイビジョンの4倍の解像度。
エンジニアリングを仕切ってくれた学生は、みな二十歳そこそことは思えない様な仕事ぶりと、情熱と、人柄(もしかして、エンジニアとしてお世辞の言い方に始まるコミュニケーションの授業とかもあるのかってぐらい気持ちよくやらせてもらえたのでした。)があって、すげー頼もしかったです。
方法マシン『サーチエンジン』のデモビデオをYoutubeにアップしました。
http://taro.poino.net/p2pftp.html
このプロジェクトは、チベットへの祈りを音楽によって繋げるというプロジェクトと解説されているのだが、
現代社会、とりわけテクノロジーと深く関係したプロジェクトでもあるわけです。若干過去形になってますが、これは今でも続いているつもりです。
まず、録音ならでわの音楽がここでは展開されています。一体どこが録音ならでわの音楽かというと、P2PFTPプロジェクトでは、参加者全員はそれぞれ別の場所で別の時間に自分のパートを録音します。参加者それぞれが別の場所で別の時間で一つのアンサンブルを成り立たせようとするには、レコーディングを介さなければあり得ません。そしてそれは電子メールによって一カ所に集められ、その録音が重ねられる。これらがこのプロジェクトで提示される音楽が録音ならでわ、現代社会ならでわである所以なのです。アンサンブルという言葉の従来の意味は同じ場所で同じ時間という性質が伴います。だから、このプロジェクトで行われるアンサンブルの様な行為には名前が無いです。名付けるならレコーディングアンサンブルでしょうが、他に良い名付けもあり得るかも知れません。
一体それは何を意味するのか考えるとなかなか深くなると思うので、今日はこれまで。
そして、このプロジェクトの亜流がyoutubeのオフィシャルプロジェクトとして立ち上がっています。
http://jp.youtube.com/user/symphonyjp
やっと気付いたね。どうなるかかなり期待して注目しています。
作曲家の三輪眞弘さん(恩師)が最近良くいう発言で、演劇と映画があって、絵画と写真があって、なんで音楽に対して録音された音楽も同じ音楽なのだろうかという問題があります。
録音された音楽は音楽ではないんじゃないだろうかという考えです。彼は録音された音楽を『録楽』という言い方をしています。これは蔑称というわけではなく、演劇ー映画、絵画ー写真、のように音楽と録音された音楽は別のものだという主張です。
これに関してはたしかに一理あって、我々も考えなきゃいけない問題なのかもと思っています。
僕の考えでは、生の音楽も録音された音楽も『音楽』と言って良いと思っているのですが、
どちらの音楽にも演劇ー映画、絵画ー写真、のようにれっきとしたカテゴライズされる名前があるのではなく、音楽にはジャンル名(ジャズとかロックとか現代音楽とか)は存在するけど、その上にカテゴライズされるべき名前が無いということなのかもしれないと考えてます。つまり『音楽』という括りの直下にくるようなカテゴリーが抜けていて、その下にジャンル名が存在してしまっているということなのだと思います。
では、なんで音楽だけ名前が無いのか?記録された音楽と生の音楽を名前で分けることをせず、なぜ名前の無いまま同じ『音楽』として歴史を歩んできたのだろうか?機械によって記録される芸術と機械によって記録されない芸術では機械によって記録される芸術の方が歴史が浅いに決まっている。鍵はおそらく機械、テクノロジーでしょう(あたりまえだけど、、、)。引き続きこの謎を追ってみたいと思います。
岐阜おおがきビエンナーレ 2008
「イアマス コンテンポラリー・ミュージック コンサート」開催のお知らせ
■近年、国内外から注目されている大垣発の音楽!
イアマスでは開校以来たくさんの音楽が作曲されてきました。この度、これら
の音楽を集めたコンサートが「岐阜おおがきビエンナーレ」にて開催されます。
司会はイアマスの三輪眞弘教授が担当します。それぞれの曲の聴きどころを解
説しながら普段聴き慣れない音楽世界の秘密をひもといていきます。
この数年、イアマス卒業生の活躍には目を見張るものがあります。日本各地で
演奏が行われ、国内外での受賞も少なくありません。今年は松本祐一くんが、
武満徹作曲賞第一位を受賞しています。
岐阜おおがきビエンナーレ 2008
「イアマス コンテンポラリー・ミュージック コンサート」
IAMAS Contemporary Music Concert
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◎会場:大垣市スイトピアセンター 学習館 音楽堂
◎日時:9月23日(火祝)16時半開場 17時開演
◎【入場無料】(会場300席)
◎出演:安野太郎 + H.584 Team SZK 福島諭 みみづ 松本祐一
司会/トーク:三輪眞弘(情報科学芸術大学院大学IAMAS教授)
◎主催:IAMAS、岐阜県、大垣市、財団法人自治総合センター
◎後援:外務省、経済産業省、岐阜県教育委員会、大垣市教育委員会、
大垣市観光協 会、財団法人岐阜県国際交流センター、
財団法人大垣国際交流協会
◎地図:http://www.og-bunka.or.jp/guide/bunka_gakusyu/su_acces.html
◎問い合わせ:
IAMAS(情報科学芸術大学院大学/岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)
メディア文化センター(CMC)
〒503-0014 岐阜県大垣市領家町3丁目95番地
tel : 0584-75-6606
fax : 0584-75-6604
e-mail : biennale08@iamas.ac.jp
◎詳細情報:
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岐阜おおがきビエンナーレ
www.iamas.ac.jp/biennale08
イアマス コンテンポラリー・ミュージック コンサート pdf (2.4M)
http://www.iamas.ac.jp/~maeda/ICMC08.pdf.zip
◎演奏内容:
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安野太郎 + H.584 は、大垣の風景映像とコーラスによる「音楽映画」を発表
します。Team SZKは、2名の演奏者によるマリンバ曲を新作初演します。福
島諭は、鍵盤ハーモニカとコンピュータによる演奏を行います。みみづ は、
アコースティック楽器とコンピュータによる即興音楽を奏でます。松本祐一は、
「武満徹作曲賞」受賞曲をピアノ、パーカッション、コンピュータという編成
で再演します。
◎プロフィール:
安野太郎 Taro YASUNO
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1979年生まれ. 東京音楽大学作曲科卒業. 情報科学芸術大学院大学修了. 現在,
東京芸術大学音楽環境創造科教育研究助手. 横浜に拠点を置き活動中. 代表作に
『音楽映画』シリーズ, ビット運指法による一連の作品等がある. 『音楽映画』
は来年ブラジルでも制作予定. 作品はいずれも音楽的世界と現代社会に, 新たな
方向性を感じさせる風を与えることに重心が置かれている. AACサウンド・パ
フォーマンス道場 入選及びオーディエンス賞(愛知芸術文化センター/2007)
平成20年度横浜市先駆的芸術活動助成芸術家.
Team SZK
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2005年, 打楽器奏者?作曲家である鈴木悦久を中心に結成される. 旗揚げ公演と
なる, 前田真二郎作品「日々"hibii"13 full moons 」(音楽/三輪眞弘)では,
蛇居拳算と呼ばれる演算による演奏を96分間奏したことで好評を博す. オリジ
ナル作品ではゲームの要素を用いた作品を主に発表し, 規則を用いた演奏を行
う演奏家集団として知られている. 東京の夏音楽祭2007参加公演「手順派合同
際 ?極東の架空の島の唄?」では, 地域児童とのワークショップ作品「三宅島
白木遊び」を発表, 他にトム?ジョンソン作品演奏会に出演するなど活動は多岐
に渡る.
福島 諭 Satoshi FUKUSHIMA
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1977年生まれ. 新潟大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程卒業. 情報科
学芸術大学院大学修了. 2002年よりリアルタイム音響処理を用いた作曲作品
を発表. 以後, 静的な処理を行うコンピュータと, 生楽器との対話的な作品が主
な作曲スタイルとなる. 現在は新潟を活動の拠点としている. 映像作品や舞台作
品への楽曲提供も積極的に行っており, 一方ではコンピュータを使用した即興
演奏活動も続けている. AACサウンド・パフォーマンス道場 優秀賞(愛知芸
術文化センター/2006)日本電子音楽協会会員.
みみづ mimiZ
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2002年, IAMASにて同スタジオに所属していた鈴木悦久, 飛谷謙介, 福島諭の
3名によって結成. コンピュータを用いたリアルタイム音響処理を用いること
により, セッションにおける新たな可能性を探っている. 国内各地, 海外におい
て多数の即興演奏を行う. 音の解体/再構築を即時的に重ねあわせる階層的な
セッションは内外から高い評価を得ている. アルス?エレクトロニカ デジタル
ミュージック部門において, ホノラリーメンションを受賞(オーストリア/200
6)メンバーの飛谷は現在, 岐阜大学工学部応用情報学科後期博士課程在籍中.
松本祐一 Yuichi MATSUMOTO
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1975年生まれ. 岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー卒業.情報科学芸術大学
院大学助手,同校システム管理嘱託員を経て,現在,東京芸術大学美術学部先端芸
術表現科研究助手, 名古屋芸術大学音楽学部非常勤講師.アンケートを行い,
その回答の文章をコンピュータによって解析し,音楽を生成する「アンケート・
アート」が代表作としてある. このシステムによる楽曲《広島・長崎の原爆投下
についてどう思いますか?》が, 本年度の武満徹作曲賞にノミネートされ, みご
と第1位の栄冠に輝いている.(審査員はスティーブ・ライヒ氏)
三輪眞弘 Masahiro MIWA (司会/トーク)
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1958年生まれ. 作曲家.情報科学芸術大学院大学教授. ベルリン芸術大学,R
・シューマン音楽大学で作曲を学ぶ.「入野賞」第1位(1989),「今日の音楽
・作曲賞」第2位(1991),「ルイジ・ルッソロ国際音楽コンクール」第1位(19
92),「村松賞」新人賞(1995),芥川作曲賞(2004)など, 国内外での受賞多数.
昨年はコンピュータ?ミュージック界のオスカーとも称される, アルス?エレクト
ロニカ デジタルミュージック部門にてゴールデン・ニカ(グランプリ)を受賞
し話題となった. 著書に「コンピュータ?エイジの音楽理論」(出版:ジャストシ
ステム)がある.
youtubeでみつけました。
来月彼の新作が作られるので楽しみです。音楽やります。
「KASHIKOKIMONO」
2004年 早川貴泰 音楽 安野太郎
この七月、崖っぷちでした。
「崖の上のポニョ」が巷では流行ってるようだけど、
僕は崖っぷちのポイ野でした。
サーチエンジン、猿島、週に二度のワークショップ。子供の為のワークショップ。デジタルワークショップのお披露目会、曲の〆切り。書類の提出。本日色々と決着が付きました。明日は京都行ってきます。
以下、宣伝です。
大井浩明 Beethovenfries 第四回公演 《なりなりてなりゆくソナタ》
京都文化博物館 別館ホール
(旧日本銀行京都支店、明治39年竣工/重要文化財)
2008年7月29日(火) 18時30分開演
使用楽器: アントン・ヴァルター (梅岡楽器サービス提供)
A=430Hz, 1/8 PC調律 (不均等平均律)
《演奏曲目》
ベートーヴェン: ソナタ第12番変イ長調Op.26「葬送(Trauer)」(1800/01)[全4楽章]
同第13番変ホ長調Op.27-1 《幻想曲風ソナタ》(1800/01)[全3楽章]
河村真衣: フォルテピアノ独奏のための《クロスローズ A Crossroads》(2008、委嘱新作初演)
【イラン産薔薇茶とピスタチオによる休憩、約15分】
安野太郎: mp3音源を伴ったフォルテピアノ独奏のための
《帰って来ないあなた》(2008、委嘱新作初演)
ベートーヴェン: ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2 《幻想曲風ソナタ》
「月光(Mondschein)」(1801)[全3楽章]
同第15番ニ長調Op.28「田園(Pastorale)」(1801)[全4楽章]
フォルテピアノの為の『帰って来ないあなた』は、ピアニスト大井浩明の為に2008年7月に作曲された。中華人民共和国のチベット自治区では、ストリートミュージシャンで生計を立てている子供達がいる。全体を通して聴こえてくる音源パート(※注)は、彼らが歌っていた歌の一部をそのまま使用している。この曲はラブソングであり、旅に出ている恋人を思う女の歌である。歌詞に描かれている「旅に出ている恋人」とは、チベット族の間ではある人物を指す隠語である。ある人物とはチベット人の指導者であり、中国国内ではその名を簡単には口にすることができない、あの人のことである。「帰ってこないあなた」はこのストリートミュージシャンが歌っていたメロディーの構造自体を波形化(いわゆる波形編集の波形ではない)し、デジタル信号で変調させた後に五線譜へと定着させた。この作業は自分にとってまさに文化の変調といえるような行いであったが、しかし作品自体はその行為に対する自分の思いや倫理観とは無関係なノンフィクションとして制作した。
(※注)・・・音源パートはインターネットの公募によって集められた総勢30人の人々によって思い思いの楽器で演奏されたものである。プロジェクト詳細については安野のホームページを参照して欲しい。 taro.poino.net/
安野はチベット、川村さんはウイグルがテーマのようです。
この演奏会は必聴です。オリンピック前のこの時期に。
東と西のガチンコ勝負だぁ。(勝負ではない気がするが)
京都におられるかたは是非!
去る五月九日の夜に吉祥寺で『Rave Tibet Live』というライブを行いました。出演はモーリー・ロバートソン、池田有希子、安野太郎とP2PFTP有志(NAMED RED、F、牛島亜希子、岡野勇仁、杉本文、じゃい、風香、松岡淳、牟田高太郎)、カール・ストーン、在日チベット人のみなさんでした。
チベットのみなさんには、youtubeなどにアップロードされている日本でのデモ映像で聴かれる特徴的な声で叫ぶシュプレヒコールのあの人もいました。どんな内容であったかはネット上で検索してみて下さい。(mixiにもあるよ)
『P2PFTP』を切っ掛けに考えていることがあります。
最近、北京オリンピックに関連して、「スポーツと政治は別だ」と言われている場面をよく耳にすることがあります。これは僕にとって「芸術と政治は別だ」と変換して考えることができる問題です。僕自身はこれまで芸術と政治は別だと考えている立場で活動していました。ところが、最近は色々と思うことがありまして、政治と切り離された芸術などあり得ないとさえも思うようにもなっており、毎晩寝る前に考えたりしています。僕自身がチベットに関連した音楽企画に関わっているからという感情移入を差し引いて考えるようにはしていますが、それでも政治と芸術は別ではないと思うようになっています。芸術があらゆるものとの関係から分断されたそれだけの状態というものを、僕は体験したことがかつてあっただろうか。
色々問題だと思っていることはありますが、『P2PFTP』を通して思ってたことは、政治とスポーツは別と言っているコキントウは北京オリンピックを成功させ、政治利用しようと企んでいる政治家として、そう発言するしかない立場に立たされていると思う。政治とスポーツは別じゃないってことを知って発言している。
それよりも何よりも、スポーツや芸術をやっている当事者達がが政治とスポーツは別だとか、政治と芸術は政治と音楽は別だとか思っちゃってるのがやっぱ変な感じがします。コキントウの方がまだましだと思うし、正直だと思います。君の作っている音楽、君の演奏している音楽、君の書いている絵、君の演じてるもの、君の撮っている映像、君の書いた物語、君の書いた文章。それが政治とは無関係だとしたら、君のやってることに意味はあるのだろうか。もっと言うとそれは美しいのだろうか? ただただ美しいと感じた音楽を耳にしたときに、それが全く政治と無関係だと言えるのだろうか?
と、色々と問いつめながら過ごしています。
ま、政治って言葉にアレルギーになり過ぎ〜って単純に思ってるだけだけど。
あと、僕は政治と芸術は別ではなくて共存するものというより、どちらかというと芸術こそが政治で政治こそが芸術であるという考えに寄っている気がします。んー言い過ぎかなぁ。量子力学だよ量子力学。0と1じゃなくてどっちもなの。
P2PFTPについてはこちら
http://taro.poino.net/p2pftp.html