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七十四日目

急な坂スタジオの新年会にお邪魔して酒をたらふく飲みました。
演出家の岡田利規さんや、TVKの方や急な坂スタッフとたくさんお喋りしました。
とても楽しいお酒だった。

音楽映画の公演に対して、わりと興味深いというか当然というかそんな質問があって、どんな質問かというと、何で日曜日はやらないの?ということで、つまり複数日にわたっての公演を何故やらないか。ということを聞かれて、それに対する答えとして、僕は「音楽だから」と答えました。
音楽作品の発表は、通常一日で終わるもので、僕は音楽映画横浜を一日に二回公演するけれども、それは音楽業界のなかではわりと稀だとおもいます。二回公演や二日間公演があったとしても、曲目を変えるとかそういうことしてると思います。何で音楽のコンサートは一回の公演で終わるんだろう?演奏家の集中力の使い方とか、身体技法が一回公演に向いてるからとも言えるかも知れないけど。それだけではなんとなく説得力が無い。色々人とも話して導いた結論だけど、やはり楽譜という制度がそうさせてるのでしょう。その制度が演奏家の身体を作ってる側面もあると思います。音楽映画は変なことをやっていても、楽譜制度は律儀に踏襲してます。リハーサルは毎日とか行わず、週一回でいいし、公演も一日でいいのです。

僕が音楽映画を一日二回公演にしたのは、音楽の制度を超えたいとかそういう気持ちや、音楽映画自体に制度を超える性質があるというものではなく、ただの一回じゃもったいないからという実にエゴイスティックな理由です。

楽譜制度を本質的に超えた音楽っていったら、逆シミュレーション音楽がやはり秀逸だと思います。

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