電子音響音楽 シンポジウム&コンサート2009
2009年5月9日(土)
愛知県芸術劇場小ホール
シンポジウム15:00〜17:30(開場14:30)
コンサート 18:30〜(開場18:00)
全自由席3000円
チケットお問合せ mikakom@sda.nagoya-cu.ac.jp
安野はののじで2009という作品を出します。
2005年に作った作品の新しいヴァージョンです。
ののじで2009
2009年3月に僕はブラジルのリオデジャネイロに行ってました。そこで市の中心部にある、メトロポリタン大聖堂に遊びに行ったのですが、大聖堂は巨大な円錐形の建物で、見た目はまるで古墳(円墳)のようでありました。平日に行ったのでミサはおこなわれていませんでしたが、建物は誰にでも解放されていたので、僕でも中に入れました。教会の中では賛美歌か何か音楽が小さい音で流れており、教会を訪れる人を迎えてくれていました。音楽は天使の歌声のような合唱で、それはスピーカーから流れていました。巨大な円形のフロアを囲むように何十台もスピーカーが設置されていたのです。よく見るとスピーカーは一台一台石の台座に鎮座しており、その台座をよくみると、お賽銭入れになっていました。お賽銭とは知っての通り、神や仏に供える金銭です。なるほど、そこに人がいないのに声が聴こえてくる装置というのは、ある意味ミラクルでイリュージョンであり、神業と言えるのかもしれません。今日では大体誰もが(特に今日のようなコンサートに来るような聴衆は)スピーカーから音が出る事のタネも仕掛けもすべて分かっているとは思いますが、それでもなお僕はある種のイリュージョンをここで披露します。