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2008年07月27日
7月29日は、京都文化博物館。
この七月、崖っぷちでした。
「崖の上のポニョ」が巷では流行ってるようだけど、
僕は崖っぷちのポイ野でした。
サーチエンジン、猿島、週に二度のワークショップ。子供の為のワークショップ。デジタルワークショップのお披露目会、曲の〆切り。書類の提出。本日色々と決着が付きました。明日は京都行ってきます。
以下、宣伝です。
大井浩明 Beethovenfries 第四回公演 《なりなりてなりゆくソナタ》
京都文化博物館 別館ホール
(旧日本銀行京都支店、明治39年竣工/重要文化財)
2008年7月29日(火) 18時30分開演
使用楽器: アントン・ヴァルター (梅岡楽器サービス提供)
A=430Hz, 1/8 PC調律 (不均等平均律)
《演奏曲目》
ベートーヴェン: ソナタ第12番変イ長調Op.26「葬送(Trauer)」(1800/01)[全4楽章]
同第13番変ホ長調Op.27-1 《幻想曲風ソナタ》(1800/01)[全3楽章]
河村真衣: フォルテピアノ独奏のための《クロスローズ A Crossroads》(2008、委嘱新作初演)
【イラン産薔薇茶とピスタチオによる休憩、約15分】
安野太郎: mp3音源を伴ったフォルテピアノ独奏のための
《帰って来ないあなた》(2008、委嘱新作初演)
ベートーヴェン: ソナタ第14番嬰ハ短調Op.27-2 《幻想曲風ソナタ》
「月光(Mondschein)」(1801)[全3楽章]
同第15番ニ長調Op.28「田園(Pastorale)」(1801)[全4楽章]
フォルテピアノの為の『帰って来ないあなた』は、ピアニスト大井浩明の為に2008年7月に作曲された。中華人民共和国のチベット自治区では、ストリートミュージシャンで生計を立てている子供達がいる。全体を通して聴こえてくる音源パート(※注)は、彼らが歌っていた歌の一部をそのまま使用している。この曲はラブソングであり、旅に出ている恋人を思う女の歌である。歌詞に描かれている「旅に出ている恋人」とは、チベット族の間ではある人物を指す隠語である。ある人物とはチベット人の指導者であり、中国国内ではその名を簡単には口にすることができない、あの人のことである。「帰ってこないあなた」はこのストリートミュージシャンが歌っていたメロディーの構造自体を波形化(いわゆる波形編集の波形ではない)し、デジタル信号で変調させた後に五線譜へと定着させた。この作業は自分にとってまさに文化の変調といえるような行いであったが、しかし作品自体はその行為に対する自分の思いや倫理観とは無関係なノンフィクションとして制作した。
(※注)・・・音源パートはインターネットの公募によって集められた総勢30人の人々によって思い思いの楽器で演奏されたものである。プロジェクト詳細については安野のホームページを参照して欲しい。 taro.poino.net/
安野はチベット、川村さんはウイグルがテーマのようです。
この演奏会は必聴です。オリンピック前のこの時期に。
東と西のガチンコ勝負だぁ。(勝負ではない気がするが)
京都におられるかたは是非!