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2012年08月12日
ゾンビ音楽
新作発表のお知らせです。
8月30日、31日に、東中野のRAFTというライブスペースで、新作の発表をします。
『名づけることのできない仕事』
というイベントの中の1コマです。
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ゾンビ音楽
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8月30,31日は僕がこの夏取り組んでいるコンピュータ制御によるリコーダーのロボットと、それによる音楽を発表します。ロボットによる音楽というと、自動演奏の文脈で様々な試みが行われていますが、その殆どは人間の世界の音楽をいかに人間のように演奏させるか、もしくは人間の世界のルールに基づく音楽の演奏を、機械で拡張した超絶演奏を見せるものでした。僕はロボットにはロボットの音楽があるはずだと思っているので、そのような音楽を模索して取り組んでいます。僕は現在開発中のリコーダーロボットを、ゾンビリコーダーと呼んでいます。
人の身体を持ちながら人の意識を持たないゾンビと同じく、人間の音楽を鳴らす為に生まれた楽器をその音楽を奏でる為の理屈でない方法、意識で演奏させるからです。具体的には、リコーダーの場合、西洋音楽の音律に基づくある音程の音を鳴らそうと思ったら、その音程を導く為の運指を即座に導いて、しかるべき強さで息を吹き込めばその音は鳴ります。実際そんな細かい事考えながらリコーダーの演奏家は演奏を行ってはいないと思いますが、西洋音楽の作法、音感がその身体に染み込んでいるのは確かです。ゾンビリコーダーは、そのような人間の世界の理屈では演奏されません。実際にどのような音楽が作られてどんな音が響くのか、それは会場で体験して下さい。この世とは違う別世界の意識によって動かされるリコーダー、その彼岸の音楽を。
本番まであと20日ほどしかありませんが、ロボットは未だ開発中です。ロボティクスの知識&経験等ほぼ無かったのですが、今回発表する音楽の背景を考えると、ロボット制作は外注せず自分で作らなければ意味が無いと考えており、愚直にトライ&エラー、スクラップ&ビルド、サーキット&ベンディングを繰り返しております。これは昨今話題のDIY精神に乗っかってるのではなく、今回発表しようとしている音楽が僕にそうさせるのです。フランケンシュタイン博士は人造人間(ゾンビ)を自分で作ったからです。
色々書きましたが、このゾンビリコーダーはまだ序章で、ゆくゆくは人間の身体にゾンビ音楽をインストールして、ゾンビの上塗りを行い、真性のゾンビを生み出すつもりでいます。来るべき時の為に今回のゾンビリコーダー初披露に立ち会えば、今後のゾンビ音楽の発展を200%楽しめると思うので是非おすすめしておきます。
イベント詳細はコチラ
http://www.purple.dti.ne.jp/raft/unnamable
『名づけることのできない仕事』
2012年8月30日(木)・31日(金)●
両日19時30分(開場、受付30分前) 予約¥2,500(当日¥2,800)
※小さい会場です。ご予約をお薦めします
NPO法人らふと tel→03-3365-0307 mail→yoyaku@raftweb.info
・メールでご予約の際は、件名を「名づけることのできない予約」とし、本文に「お名前/観覧日時/枚数/ご連絡先」をご明記の上お申し込みください。
・2日たってもメールの返信が無い場合は、ご予約が完了していませんのでお手数ですが再度メール、もしくはお電話にてご連絡ください。
・全席自由席です。開演時間を過ぎてご入場の場合、ご予約されていても、お席にご案内できない場合があります。余裕をもってお越しください。
その他、9月8日にも西麻布bullet'sというクラブでゾンビリコーダーを披露します。他にはは東京都現美で、ナデガタインスタントパーティーという美術グループの作品で、団塊の世代と合唱したり、10月には美術家の小沢剛さんとのコラボレーションで、別府市の別府タワーを歌わせたりなど、色々ありますので、それらは追ってお知らせします。